鳥取県大山町に降り立つ

 鳥取県大山は日本有数の名水の地。そんな話を聞き、いつものように食材探しに出かけた。鳥取県と言えばこれまで「鳥取砂丘」しか連想できなかった。富士山を思わせるような「名峰大山」。抜けるような空と神秘的な雲。期待に胸を膨らませて、食材探しの第一歩を踏み出した。

大山どりに出会って

 「大山どりという美味しい鶏がありますよ」。そんな話を聞いて、さっそく鶏舎へ。大山を臨み、自然豊かな所に鶏舎はあった。「こんにちは」生産者の方々が笑顔で迎えてくれる。少し驚いたのが、ベテランに交じって若い方が多いこと。
 「大山どりは通常よりも10日ほど長く飼育しているんですよ」。旨味が凝縮された肉質で、特にむね肉が絶品な理由は環境と飼育方法によるものなのだ。また、日本では珍しく一貫生産体制を取っているとのこと。市場から仕入れてしまうと、どこで育てられた鶏か分からないが、大山どりは飼育から加工まで一貫して行っているので安心なのである。そして何より生産者の皆さんの笑顔こそが、大山どりの美味しさの秘密そのものなのだ。
 この鶏を使って焼鳥屋をやってみたい。そんな想いで、「やきとり家すみれ」は誕生し、店名は「笑顔=SMILE=すみれ」となった。

大山どりの一貫生産

 「株式会社 大山どり」が昭和34年の会社設立当時から取り組んでいる、インテグレーターとは、親となる種鶏(しゅけい)の飼育から、卵の孵化~大山どりの飼育~加工までの生産工程を自社で一貫して取り組むシステムのこと。通常、市場から仕入れると、どこで育てられた鶏なのかわからなくなってしまうが、製造履歴を自社管理することで安心安全な鶏肉の供給をおこなっている。

スタッフの笑顔

 「大山どり」の鶏舎を訪れ、若いスタッフが多く活気に溢れていることに驚かされた。毎日真っ白になりながら、愛情を込めて飼育しているスタッフの笑顔から 「すみれ」は生まれた。スタッフの笑顔は、商品品質や安心・安全に対するこだわりへの自信の表れ。

スマイルプロジェクト

 「レバー美味しかったよ!」「唐揚げ最高だね。」
私たちはいつもお店でお客様から、こんなお声を聞かせてもらってます。とても嬉しくもあり、誇らしい瞬間でもあります。そう言えば生産者の皆さんにお客様からのお喜びのお声を伝えているのだろうか?こんな素晴らしいお声をお伝えしないわけにはいかない……。そんなきっかけから、お店でお客様から頂いたアンケートを現地に送り、生産者の皆さんに読んでもらうことにしました。「私たちが育てた大山どりをこんなに喜んでもらっているのね」「レバーが一番人気なんてすごいね」などと、驚きの連続。一生懸命育てた大山どりが、こうしてお客様のもとにいって喜んでもらっている。こういったことを実感することは、これまで中々なかった体験のようでした。お客様と大山どりの生産者の皆さんを繋げる大切さを知る取り組みとなりました。


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